PEOPLE NO.05 INTERVIEW
エンジニアリングセンター技術生産部
ファーマグループ 計画設計 TAKEDA KAZUKI 2013年度入社
機械工学第二学科
大学では流体力学研究室に所属し、水の流れについて研究しました。0.001mlのような微細な領域では混ざりにくくなる水を、どうしたら効率よく混ぜられるかというものです。就職は水や風を扱う企業で技術系の職種を希望し、オルガノに入社。技術職ですが顧客や他部署とのコミュニケーションは必須で、そういう場面で時に思い出すのが、大学の課外活動で参加した海外ボランティア。国籍の違う5人での共同生活は試行錯誤の連続でしたが、充実感を覚えた良き思い出です。
入社して3年間はタンクの設計。その後、詳細設計、計画設計に移り、医薬や化粧品工場の水処理プラントの設計をしています。タンクの設計から詳細設計に異動した際、営業や制御、工事、試運転、検査、メンテナンスなど多くの部署との連携が必要になり、人を動かすことの大変さを痛感しました。一方、計画設計で大切だと感じるのが経験値です。顧客に「こういうシステムがあります」と提案する立場なので、経験や知識の積み重ねが活きてきます。いずれも人と関わる仕事なので、日頃からコミュニケーションを取ることを心掛けています。対面が難しいときも、メールで依頼するだけでなく必ず電話を入れる。相手の温度感が伝わると、人の受け止め方は変わってきますから。
自動車や家電製品だけでなく、プラント設計においてもAIやIoTといったデジタル技術を取り入れる動きがあります。例えばプラントには多くの計器類がありますが、目視ではなくデジタル管理できれば人の作業量は減り、集まった情報を別のことにも応用できます。デジタル化は業界全体が模索し始めた段階なので、オルガノが先頭を切れるかどうかが会社の発展に大きく影響すると考えています。また、学生の皆さんから「身につけておいた方がいい知識はありますか」という質問がよくありますが、仕事で必要な知識は会社に入ってから学べます。今しかできないことに一生懸命取り組んで、ぜひその中で問題解決能力やコミュニケーション力を培ってください。