電子材料の不純物を除去する技術は他にもある中で、オルガノが提供するイオン交換樹脂の強みはどこにあるのだろうか。仁平が強調するのは“総合力”だ。
「一品一様の要請に対して、他社が真似できないほどの高い次元で精製のお手伝いをする。そのために不可欠なのは、お客さまの思いや狙いを引き出すコミュニケーション力です。常に営業と開発が一体となってお客さまの課題解決を目指す点が、当社の最大の価値だと自負しています。自分で仮説を立ててお客さまの反応を引き出すためにも、営業を超えた技術営業の素養が必要だと考えています」
仁平の思いは中村も同様だ。「イオン交換樹脂の品質の高さ、ラインアップの豊富さは核となる強みですが、モノの良さだけでお客さまを動かすことはできません。『オルガノに相談して良かった』という信頼関係を築くためには、開発と営業の連携が欠かせません。仁平が技術的知見を体得しているように、私も営業的対応力を身につけていき、お互いに高め合っているようなところがあります」と、中村は技術者としての胸の内を明かす。
また、顧客から得た情報は、個人に留めずチーム内で共有することが重要だという。仁平が紹介する。
「こだわっているのは、お客さまから得られた情報を蓄積し、部内・開発メンバーと共有する仕組みづくりです。組織として活用することで、より迅速かつ精度の高い提案につながりますし、新たな樹脂の開発促進にも寄与します」。情報共有を積み重ねることで、着実にオルガノの強みになっている。